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雪月花

第4章 保健室

アハハと東城の乾いた笑いが小さく響く。


やっぱ無理してんじゃねぇーか…


助けて欲しいなら自分で助けを呼べよ…










「でも…そんなに助けて貰おうだなんて思ってません」


「えっ…」



思わず俺は声を出してしまい、慌てて手で口を塞ぐ。


幸いにも俺の声はカーテンの中には聞こえていなかったようで、中の話は滞りなく続く。


てか、助けて貰おうだなんて思ってないだなんて…



「それはどういうこと?1人で全部やろうだなんて駄目よ?」


「全部自分でなんて無理ですよ」



…それは矛盾してないか?

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