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雪月花

第4章 保健室

「私は全てのことを助けて貰うのは嫌なんです」


「…?」


「確かに前の委員会が許せなくて、私は委員長になりました。結構、勇気がいりましたけどね」



いつしか俺は手を降ろしていた。


そして身体の横でその拳を握りしめる。



「でもそれは、今までの自分にとって大きな1歩なんです。だから…頑張りたいんです」



東城の声は凛としていた。


きっとその言葉に嘘はないのだろう。


その決心に揺らぎはないのだろう。


だから助けてなんて呼ばなかった。


自分で頑張ってみようと思った。


それはまるで砂漠に咲く一輪の花の様に、美しく、立派で、素晴らしいことだ。

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