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雪月花

第1章 冬のある日

「小百合ちゃ~ん!」


誠司は大声で呼びかけ、腕を大きく振った。

…こういうことが平気で出来るって凄くね?

だが誠司の叫びは見事に聞こえなかった様で、間瀬はそのまま校門を出ていった。


「聞こえなかったみたいだな」

「…ショック」

「もういいじゃん。大人しくマック行こう」

「えー。野郎と2人かよー」

「元々その予定だろ?嫌なら俺は帰る」

「いや、帰んないでね?!お願いしますっ流星君!」

「うっさい!そしてくっつくな!!」

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