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雪月花

第1章 冬のある日

マックに着くとそれぞれ注文して、窓際のカウンター席に座った。

俺はナゲットを食べつつ、コーラを飲みつつ、携帯をチェックする。

メルマガしか受信してないけどさ。

と思ったら1件受信。

名前を見るとアドレスしか表示されてなかったが、このアドレスはもう覚えてしまった。


「またかよ…」

「それって美紀ちゃん?」

「うおっ?!」


隣で同じ様にポテトを食べつつ、ジンジャーを飲みつつ、スマホを弄ってたはずの誠司が、いつの間にか俺の携帯を覗き込んでいた。


「驚かすなよ!てか、よく分かるな…」

「そりゃ流星の表情と内容を見ればな」

メールの内容はいつもの一言。

“会いたい”

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