雪月花
第7章 この気持ちの名前
東城はそのまま進み、俺が座っている隣のパイプ椅子に座った。
そして机の上に資料を広げ、何やら作業を始めた。
俺は心拍数が上がるのを感じながら、努めて冷静に尋ねる。
「東城、何か手伝おうか?」
「あ、確認しているだけなので大丈夫ですよ」
俺の顔も見ずに、黙々と作業をしながら答える東城。
ちょっと残念だ…って、おかしいだろ!
心の中で自分にツッコミを入れる。
なんだ、俺!!!!
ここ最近、特に今日!
東城のこと気にしすぎだろ!!
どれだけ気になるんだよ!!!!
だが突っ込めば突っ込むほど、自分の心拍数は上がっていく。
これはまるで…