雪月花
第7章 この気持ちの名前
「よっしゃ、これは小百合ちゃんに報告だ!」
誠司がいそいそとスマホを取り出した。
おそらく間瀬に連絡するのだろう。
そんなの御免だ!
だから俺は、誠司からそれを取り上げた。
誠司に睨まれるが、俺も負けじと睨み返す。
「…なんで間瀬なんだよ」
「だって一番近くにいるの、小百合ちゃんだろ?」
それは確かにそうだが…
誠司に加えて間瀬に知られたら、いじられまくるだろうが!!
「大丈夫!ちゃんと応援してやるからよ!遊びながら(笑)」
なんかいい笑顔で言う誠司。
遊ぶんじゃねぇ!!