
南の龍
第11章 刻ん家
一階に降りると、リビングの方からテレビゲームの音が聞こえてきた。
そして、扉ののぶに手をかける。
ガシャ
私が、扉を開く前に扉が開いた。
「うわっ!」
私はかなりびっくりした。
「あら、今起こしに行こうと思ってたのよ。ちょうどよかったわ」
扉を開けた主は刻のお母様だった。
……なぜ、こんな綺麗なしゃべり方なのに刻はあんなに……。
「ご飯作ったのよ。食べていってね」
「……あっ、はい、」
「まぁ、まだ出来てないんだけどね」
「そーなんですか」
「起きた後すぐには食べる気しないでしょ」
「まぁ」
そー言って刻母は私の両肩を掴んでリビングにいれた。
