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南の龍

第11章 刻ん家


すると、輝は私たちの方に背中を向ける。

「あんま見んなよ」

「それじゃぁ、バツゲームじゃないじゃん」

「マジ、恥ずいわ」

「頑張れ」

「絶対笑うなよ」

「頑張るよ」

「……」

「早くやって」

「美椰、悪魔」

私が最後の追い討ちをかけると輝が渋々『あきら』とかきはじめた。

私は一画目から爆笑。

俊と瑠樹と刻父も口を手で隠しながら、笑っていた。

刻を見ると刻もひそかに口角が上がっていた。

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