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南の龍

第3章 高野家


「なんだよ。どーでもいい話じゃん」

「どーでもいいってお前の兄だろうが」

「兄とかどーでもいいし。興味ない。話って言うからなにかなって思ったら」

「……」

「そんなことで呼び出すなよ」

私はそーいって自分の部屋に向かう。

部屋に入って私はベットに大の字で寝転んだ。

私はあんな親父の子どもであることを何回も恨んだ。

あいつがあんなんじゃなかったら母さんは死ななかったかも知れない。

なんで母さんはあんな親父と結婚したんだ。

なんで……高野組、組長の親父となんかと。

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