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南の龍

第4章 南龍

「な、な、何やってんだよ!」

まだ、抱き締められてる状態。

「うるさい」

「うるさいって!お前が悪いんだろ!このハゲ!」

「ハゲてない」

「ハゲちまえ!この猿!」

「……」

「坊主!ナマコ!ナメクジ!ミミズ!」

「……」

「変態!変質者!ストーカー!」

「……」

「──ッッ!」

私は言うことが尽きて次は暴れだした。

バシッバシッ

ドンッドンッ

バシッバシッ

ドンッドンッ

もう、私は暴れられる限り暴れてやった。

なのに、全然離してくれなかった。

と言うよりも、パンチもキックも全然効いてない。

「悪魔だ」

私はボソボソ呟いた。

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