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南の龍

第6章 事件


「ゔぅ〜」


記憶を過去に探っていく。

「ん゙ん〜〜……」

「やっと目覚めた?」

「えっと〜朝は食パン食って〜」

「は?」

「んで、歩いて〜」

「……」

「囲まれて〜」

「……」

「……お前ら誰?」

私は、やっと記憶を現在まで辿ってきて我にかえる。

「私、結構ヤバイ状況?」

「大丈夫。殺しはしないから」

いやいやいやいや。


殺しはしないって……寸前まではされるってことか?


てか、誰だよ。お前ら。私になんの用だよ。

「高野美椰だよね?」

「……最近はストーカーが流行ってるのか?」

「なんのこと?」

「変態だ」

「それはなんでもいいけど、俺らは沢田に用があるんだよ」

「沢田って誰?」

「沢田しらないのか?お前ほんとに高野美椰か?」

「そーだけど、沢田なんてしらない」

「沢田刻だぞ?」

「…刻……刻って沢田っていうのか!」

「知ってるのか?」

「うん、まぁ…いちよう」

「ややこしいやつだな」

「てか、刻に用があるなら刻に直接いえよ」

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