南の龍
第7章 すまん
「お前何してる?」
そー言った刻の顔はいつもの無表情じゃなくて怒りに満ちた顔だった。
目が違う。
「やっと、来たか。沢田」
「……」
「でも、なぜこの場所が分かったんだ?」
「……」
「聞いてるのか?」
……フ○チンで喋るのやめてほしい。
「美椰から離れろ」
刻の声はいつもの一段と低い声だった。
……敵にしたくない。
男はズボンをさっと履いて刻の前に立った。
男が手を振り上げて殴ろうとが、その前に刻が男の横腹を蹴っていた。
「ゔッ」
男はそのまま床に膝をつく。
そして、刻はとどめに顔を思いっきり蹴りあげた。
男は見るに見れない顔になっていた。