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南の龍

第9章 祭り


なんだろう。俊の笑顔が少し懐かしい。

というか……

「俊って笑ってる方がかっこいいな!」

「なんだそれ」

「笑ってる方が似合ってる!俊らしい」

「意味分かんねぇ」

そー、言ってる俊ははずかしのか雑誌で顔を少しだけ隠した。

ちょっとだけ見えた俊の顔は嬉しそうな表情だったからなんだか可愛かった。



「もう、出てもいい時間じゃないのか?」

寝ていると思っていた刻が時計を見ながらそー言った。

「マジで!?じゃぁ行こ!早くみんな立って!」

私がそー言うと、3人はすっと立ち上がった。

でも、刻と俊はそんなに乗り気じゃないみたいで呑気にあくびなんてしてる。

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