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第3章 三

 そう思った瞬間、唇を塞がれた。

驚いて目を開けると、彼がいた。

僕をじっと見つめている。

…見られた。

羞恥心で体が熱くなる。

彼は何も言わない。

…呆れているのだろうか。

急速に萎えて行く下半身。

 身のおきばがない。

「続きをしないの?」

「…えっ…?」

「きみの淫らな姿を僕は見たい」

彼が何を言っているのか理解できない。

「今のようにしてごらん。僕にされていることを想像して」

そう言って彼は、萎えた僕のモノに指を絡める。

たったそれだけで僕は声を上げてしまう。

「いい子だ。もっと淫らな君を見せて」

固く瞳を閉じ、僕は自分自身を擦り続ける。

シャッターの音。

喘ぐ声。

粘つく水音。

「服をまくしあげて、乳首に触って」

僕は言われるままに触れる。

ミラレテイル。

ボクノハズカシイスガタヲ。

そう思うだけで、イキそうになる。

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