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第3章 三

体がだるい。

 欲望を吐き出した僕は
放心状態で、荒い息を吐いていた。

頭の中が真っ白だ。

「隼人」

耳元で名を囁かれ僕は我に返った。

後悔と恥ずかしさで身体が震える。

…僕はなんてことをしてしまったのだろう。

「こっちを見て」

そう言われても顔を上げることができない。

「隼人」

再び名を呼ばれる。

「顔を見せて」

僕は口を開くことすらできず、首を振った。

「隼人」

三度名を呼ぶと、彼は僕の腕を掴み、精液で濡れた指へと舌を這わせる。

ゾクゾクする。

思わず声が漏れそうになって唇を噛み締める。

そんな僕の反応を見ながら、わざと挑発するように舌を動かす彼。

たまらず僕は声を上げた。

「もう止めて」

「ウソつきだね」

僕の哀願に彼は笑いながら言った。

「もっとしてほしいのだろう?」

僕は首を振る。

ヤメテ、トメラレナクナル。

モウゲンカイ。

「隼人、本当に止めていいの?」

彼の指が僕の身体をなぞる。

肩を背中を。

ゆっくりとたしかめるように。

…ああボクハ…。

落ちていく。

もう限界。

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