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時間の恋 上

第1章 高校出会い

なぜか目の前にいる
男性が
わからなかった。


男性は
強く抱きしめてきた

私は思わずびっくりして
拒もうしたが
そんな
力は通用しなかった

『優香お前5日も
寝たんだぞ。
何でいつも
優香は一人で抱え込むんだよ…』

彼は私をみて
せつない顔で泣いていた。


何で泣いてるの…

あなたは…

『あなたは…誰?…』


私の名前を呼んでいる
彼にきいてしまった




彼は

わからないと
言ってから

青ざめていくのが…

わかった

『優香冗談じゃないよな?…』
『冗談じゃない…
わからない』


なぜこうなったんだろ

なんで事故にあって
生きたくなかったんだろ。

ずっと
どうしようもないくらい

忘れられない

過去があったんだ…

現在…長谷川優香
高校三年生
それは思いがけない
夜の出来事。


――…

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