天馬の飼い方
第3章 地獄
「んッ…ふぅ…はぁはぁ…」
「どう?それ、天馬くんのために海外から取り寄せた貴重な薬なんだよ?
すーっごくイイと思わなーい?」
「うっ…んんっ…もッ…いやぁ」
逃げ場のない熱が身体を駆け回っている。
その快感に押し潰されそうで、かぶりを振った。
一時間前のあの時、俺は妙に甘ったるい透明な液を飲まされた。
まあ、媚薬だなんてことにはすぐに気がついたが
それは想像以上の効果を発揮した。
「いやじゃないでしょ〜?天馬くんは嘘つきだなぁ…お仕置きされたいの?」
「ひんッ!…ご、ごめんなひゃい…っ…」
あろうことか、空乃は右手にスパンキング道具をもっているのだ。
先ほど、その忌まわしき道具で所謂「お仕置き」をされたばかりで
俺の身体は無意識に縮まった。
「うん。いい子いい子。天馬くんは痛いの嫌だよね〜。知ってるよ〜。
いつもお父さんに殴られてたんだよね?もう大丈夫っ。僕が天馬くんを守るからね〜?」
この状況で、一体何が大丈夫なんだ。
とは言えず、悔しいが俺は空乃の思い通りに喘ぐしかなかった。