天馬の飼い方
第2章 ふざけんなっ
「ん……うぅ…??」
寝心地の悪さに目を開けると、生活感のない真っ白で綺麗な部屋が見渡せた。
「?
何処だ、ここ……何で俺が…?」
そこまできてはっとした。
俺は確か彼奴に気を失わされて…
此処に運ばれたのか?
よく見れば手足は拘束されていて、部屋の角に座らせれている状態だ。
寝心地の悪さはこのせいか。
にしても、この部屋には窓がない。
あるのは白い……いや、微妙に青っぽいドア。
横にはベッド、その横は机…正面にクローゼット。
そういや時計もねーな。
ポケットに入れといた携帯はもう取られただろうし、今が昼か夜かも解らない。
「はあ……ッ!?」
溜め息と同時に自分の身体を見下ろして初めて気づいた。
身に付けているのは………下着だけ、か?
部屋に暖房が効いているせいで全然気付かなかった。