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RAIN

第6章 拒絶《拓海side》

孤独には慣れている

俺は愛されるべき人間ではないから……

だから孤独には慣れている

そしてそれは今までもこれからも変わらない

だから俺に触れないでくれ
俺に話しかけないでくれ

俺はそんな綺麗なものじゃない
寧ろその反対だ

俺の傍にいれば、どんどんと毒牙にかかる
そして確実に死へと誘うだろう

だから俺に触れてはいけない
俺に関わってはいけない

だって俺は生まれる前から、忌み嫌われる“死神”という存在なのだから……






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