RAIN
第9章 告白2《拓海side》
彼の、俺への好意は正直嬉しい。
俺は愛に不慣れだから……。こうして愛を与えてくれる人に擦り寄って、その温かい愛情に縋りたくなる。
けれどそれはしてはならない。
だって俺は大切な存在を不幸に陥れる者だから……。
だから自らの意思で、胸の内に解けることのない氷の結界を張り巡らせた。
もう二度と繰り返さないために。もう二度と大切な人たちを失わないために、俺が決めた道だった。
それで俺が永遠に愛を得ることがなく、死ぬまで孤独だとしても、俺はそれを受け入れた。いや、むしろ受けなくてはならないのだ。
……だって俺は罪人だから。罪深き死神なのだから……。
だからもう俺に触れないで。俺に好意を見せないで。
もう……、これ以上俺に“愛”という温もりを与えないで……。
俺は愛に不慣れだから……。こうして愛を与えてくれる人に擦り寄って、その温かい愛情に縋りたくなる。
けれどそれはしてはならない。
だって俺は大切な存在を不幸に陥れる者だから……。
だから自らの意思で、胸の内に解けることのない氷の結界を張り巡らせた。
もう二度と繰り返さないために。もう二度と大切な人たちを失わないために、俺が決めた道だった。
それで俺が永遠に愛を得ることがなく、死ぬまで孤独だとしても、俺はそれを受け入れた。いや、むしろ受けなくてはならないのだ。
……だって俺は罪人だから。罪深き死神なのだから……。
だからもう俺に触れないで。俺に好意を見せないで。
もう……、これ以上俺に“愛”という温もりを与えないで……。