君の声に恋をした
第3章 花山カントリー
花山カントリー
俺が密かに活動してるバンド
レーベルにはついてるから
一応インディーズではデビューしてる
まさかバンドのせいで
やっかいな役職に就くことになるとは
田村 淳一 高2
運悪すぎ
「お、田村 いいとこにきた 委員長呼んでこい。たぶん教室にいるだろ」
「は!?何で俺が!!」
「なんでってそりゃ 副委員長だからだろ?」
― くっそーー 花山カントリーめ!!
勝ち誇る先生を一瞥し
教室へ向かう
自分の曲を勝手に着メロにした
バンドメンバーのせいで
文化祭実行委員 副委員長 になってしまったのだ
― だいたい インディーズなうえにカップリング曲ってよく配信先見つけたな
ガラッ
俺は教室の戸を思いっきり開けた