
世界で一番大嫌いなアイツ。
第1章 一章*最悪な出会い
キーンコーンカーンコーン
結局、あの後五条とは話してない。
お母さんのこと聞こうと思ったけど、
私から話しかけるなんて、なぁんか気に食わなくって…
恵美「らーんかっ♪一緒に帰ろ?」
蘭花「あっ、恵美!いーよ、一緒に帰ろう」
教室を出て、廊下を歩く。
階段を降りて、昇降口で靴に履き替える。
恵美「あれっ?蘭花…」
蘭花「なにー?」
恵美を見ると、校庭を指さしている。
その先にいたのは……
蘭花「ごっ、五条!?」
恵美「ねぇっ、こっち見てるよ!蘭花に用事あるんじゃないっ?」
蘭花「いや見てないでしょ;ってあいつ私のこと嫌いっぽいし。」
そもそも私が嫌いだしね。
…………………;
でも、確かにこっち見てるような…;
恵美「やっぱ蘭花に用事あるんだよぉー♪告白されちゃうんじゃないっ?」
は?告白?
蘭花「ありえないこと言わないでよ、気色悪い」
恵美「ひどぉー!……んじゃっ、私はこれでっ♪」
蘭花「えっ、ちょっまっ……;」
恵美ーー(T_T)
蘭花「はぁー……;」
五条「おい。こっちこい」
蘭花「へっ?えっ?」
五条に強く手を引っ張られ、私は校舎の裏側に連れ込まれた。
蘭花「何よ、なんかあるなら早くすませて!帰りたいn………!?」
今、なにが起きて…………
これって……
キス……?
