Soul Of Blood
第1章 村と一本の電話
第十一話 力
『ガアァァァァッッッッ!!!』
真っ先に動いたのは怪物化したロイの方だった 這いずるように身体をうねらす
『シャァァァァッ!!!!』
「は、速い!頭体でけぇくせに速ぇ!」
一本の巨大な首が怪物を襲う そのガッポリとした巨大な口は人間を軽く十人を飲み込める程だ
バックンッ!!
口を閉じただけで風を切る
「喰った…?」
しかし、上に人影が見える事に気付く
「いや、まだだ!」
四つの触手が一つになり薙払う
スパァンッ!
首の一つが切断された 切断された首は力尽きたようにぐたりと曲がる
『そコカ!!!』
ロイ(本体)が叫び八つの首の一つを天に向かって口を開く
その首の目が炎のように赤く染まった
『喰ラえ!!!【業火】!!!』
口から巨大な炎が放たれる
「あっつい!!!」
その熱気は数十メートル離れているカイトさえも熱気を感じる程だった
「これが…【八百の神(やおおろずのかみ)】の力か…!」
「!?あんた!今何て!?」
しかしその疑問さえも
『ガアァァァァッッッッ!!!』
巨大な叫びにかき消される
「うっ!!」
耳を押さえても巨大な叫びが聞こえる
『ギガァッ!!』
次々と首が切断されていく
「おい!まずくねぇか!?」
そして完全に全ての首が切断されてしまった 首の断面全てから黒混じった赤い血が流れ出す
『ガアァッ!』
最後のとどめと言いたげそうに刀を構えてこちらに突っ込んで来た
「ロイィ!!」
ザシュッ!
鮮やかな音が宙を舞う
『へへ…ありガとヨ…わざわザ近クれてヨ…!』
よく見たら怪物の脇腹に肉食獣のような生物が噛みついているのに気がついた その肉食獣は鳥肌がたつほど牙が並んでいる
『グ…ガガ…!』
怪物はその場から動けない そして…
ガブゥッ!!
大きな音を立てて…怪物の腹を噛み砕いた
上半身は地面に転がり、下半身は少しその場を立ち尽くした後に倒れ込んだ
「…」
カイトは唖然する 自分の親友があんなになるんなんて…
メキィ!
何かが剥がれ落ちる音がした 振り向くとロイが巨大な死体の中から出て来た
そして一言…
「ただいま…カイ…ト…」
ドサッ
ロイはその場から倒れ込んだ もう声は歪んでいなかった
「ロイ、ロイ!?返事をし---」
俺の意識が…飛んだ
『ガアァァァァッッッッ!!!』
真っ先に動いたのは怪物化したロイの方だった 這いずるように身体をうねらす
『シャァァァァッ!!!!』
「は、速い!頭体でけぇくせに速ぇ!」
一本の巨大な首が怪物を襲う そのガッポリとした巨大な口は人間を軽く十人を飲み込める程だ
バックンッ!!
口を閉じただけで風を切る
「喰った…?」
しかし、上に人影が見える事に気付く
「いや、まだだ!」
四つの触手が一つになり薙払う
スパァンッ!
首の一つが切断された 切断された首は力尽きたようにぐたりと曲がる
『そコカ!!!』
ロイ(本体)が叫び八つの首の一つを天に向かって口を開く
その首の目が炎のように赤く染まった
『喰ラえ!!!【業火】!!!』
口から巨大な炎が放たれる
「あっつい!!!」
その熱気は数十メートル離れているカイトさえも熱気を感じる程だった
「これが…【八百の神(やおおろずのかみ)】の力か…!」
「!?あんた!今何て!?」
しかしその疑問さえも
『ガアァァァァッッッッ!!!』
巨大な叫びにかき消される
「うっ!!」
耳を押さえても巨大な叫びが聞こえる
『ギガァッ!!』
次々と首が切断されていく
「おい!まずくねぇか!?」
そして完全に全ての首が切断されてしまった 首の断面全てから黒混じった赤い血が流れ出す
『ガアァッ!』
最後のとどめと言いたげそうに刀を構えてこちらに突っ込んで来た
「ロイィ!!」
ザシュッ!
鮮やかな音が宙を舞う
『へへ…ありガとヨ…わざわザ近クれてヨ…!』
よく見たら怪物の脇腹に肉食獣のような生物が噛みついているのに気がついた その肉食獣は鳥肌がたつほど牙が並んでいる
『グ…ガガ…!』
怪物はその場から動けない そして…
ガブゥッ!!
大きな音を立てて…怪物の腹を噛み砕いた
上半身は地面に転がり、下半身は少しその場を立ち尽くした後に倒れ込んだ
「…」
カイトは唖然する 自分の親友があんなになるんなんて…
メキィ!
何かが剥がれ落ちる音がした 振り向くとロイが巨大な死体の中から出て来た
そして一言…
「ただいま…カイ…ト…」
ドサッ
ロイはその場から倒れ込んだ もう声は歪んでいなかった
「ロイ、ロイ!?返事をし---」
俺の意識が…飛んだ