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第十二話 復活

………

気付けばそこは暗闇だった…

「俺は、死んだのかな…？」

頭がボーッとする それに何だかやけに身体が軽い

『…い……！』

ん？声？

どこからか声がする

『…い！ロ…！』

声がする方向に進むと微かに光が見えた

『…い！ロイ！』

「これは…」

この声は…いや、この光はカイト？

光を握ると…光に飲まれて…

「ハッ！？」

目が覚めると見知らぬ場所に寝ていた

「あれ？こ、ここは？」

「隠れ家だ」

いきなりと言葉が飛び込む あの男性が壁際によしかかる

「あんた…」

と、その時

バッコォンッ！

「ぐほっ！」

後頭部に衝撃が走る

「馬鹿野郎！」

どうやらカイトが後ろからパンチを繰り出したらしい

「何が【ただいま】だ！こっちは心配したんだぞ！」

そしてそのまま胸倉を捕まえられる

「わかったわかった！わかったから許して！」

全てを謝るとすぐに胸倉を離された

「ったく、…まぁでも…」

急にカイトの腕が此方に伸びる　そして

「無事で何よりだ！【お帰り】！」

ニヤッと笑ってくれた

「あぁ、【ただいま】！」

ロイも一笑いして伸ばされた手を強く握った

「お前ら仲がいいな」

「当たり前だ！俺達は親友だ」

とカイトがロイの肩を組む

「なぁ、あんた…」

「お前がロイか…」

「え？何故俺の名前を…」

男性はカイトに向かってくいっと顎をしゃくった

「あいつが何度もお前の名前を呼んでいたからな」

「あぁ、成る程…」

それは納得する こいつがいる間にカイトが何回か俺の名前を叫んでいたな…

「自己紹介が遅れたな、俺の名はレイン宜しく」

レインは手を差し伸べる

「あぁ、宜しく。すまねぇな、心配掛けて…」

「いや、気にしていない」

そこでロイの目が真剣になる

「色々と聞きたい事が山程ある」

「…あぁ、わかっている…」

それに答えるようにレインの目が真剣になる 赤い目が綺麗に見える

「この村に何が起きたんだ？」

「…この村は、【ある組織】によって崩壊された」

「【ある組織】？」

その真実は、とてつもなく酷かった…