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Soul Of Blood

第1章 村と一本の電話

第十三話 真実

注:今回はレイン視線です

確かにこの村【メリッセ】は観光には持ってこいと言われる程美しい村だった

…【奴ら】が来るまでは…

「奴ら?」

あぁ、この村から少し離れて建っている研究所があるんだ

その研究所の名前が【イルミナティ】

…別の意味で【裏切り】とか言う

「で、イルミナティは何を研究していたんだ?」

…南極で発見された新種の虫【バルム】と言う虫の研究だ

「バルム?」

俺から見たら【全ての元凶はバルムから】なんだ

イルミナティはそのバルムの血液を採集し、死体にその血液を流し込んだ

すると、死体から生き返ったように…今の怪物になるんだ

俺はその怪物を【ロウマー】と呼んだ

「ロウマー…?」

ラテン語で【放浪者】っていう意味だ

そして無事に実験を終え、後にその血液をウイルス化したんだ そのウイルスが【バルム-ウイルス】通称【B-ウイルス】
そのウイルスがロケットに詰め込んで打ち上げた そして天高く爆発した 爆発によりウイルスが村全体にばらまかれて感染する 村は崩壊状態
「「…」」

幸いに感染していない俺は逃げて逃げて逃げまくった

そして崩れ去っていくこの村に誓った

『必ずしも、イルミナティを潰す』と…

「そんな事があったとは…」

「絶対に許さねぇ!」

ふっ どうやら気持ちだけわかってくれたようだね…ありがとう…

「…俺も行かせろ」

…え?

「だから俺も行かせろ。そのイルミナティ崩壊への旅とやらを」

な、何を言っているんだ?

「何言っているってお前のその願い叶える為にな」

やめてくれ!全く無関係であるお前らにはこの戦いに巻き込んでしまう!

「いや、言っちゃ悪いがこいつの言う通りだぜ」

カイト!?

「確かに俺らはお前より力はないと思うけど…」

「今の話を聞くとそのイルミナティを潰す根性なら誰にも負けねぇ!」

………

「大丈夫、俺達は【便利屋】だ。『不可能なんてなく可能なら何でもやる』それが便利屋としての心構えだ!」

「だから行かしてくれ!頼む!」

…ふっ

つくづく人間っていう生物に驚かされる

頼もうと思っているのに、なんで頼まれているんだろう




わかった 同行を許可しよう

「良し!成立だな!」

「宜しく頼んだ!」



まったく………不思議な奴らだ

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