テキストサイズ

Soul Of Blood

第1章 村と一本の電話

第一話 依頼

平成24年 7月の夏の事・・・

ある所に便利屋があった 人気の無くただぽつんと建っている          
プルルルルル・・・             プルルルルル・・・           
静寂を切り裂こうと一本の電話が鳴り響く

ガチャ

一人の男(そもそも一人しかいないが)が電話を取る

「もしもし、ロイです」

電話に手をしたロイは、幼い頃から両親を失い、そのため便利屋を始めたのだ

「初めまして・・・だな。ロイ」

相手は聞き慣れない声の男性だ それに低い声をしている             
「・・・誰?」

問い掛けるが、

「聞かない方がいい。後で後悔するだろう」

と、低い声で言われた

「?」

首を傾げながらも男性の話が続く

「そんな事より・・・早速だが私から依頼だ」

「・・・依頼内容は?」

男性の口が開く

「ある【村】にいって調査して欲しい」         
「村?」

不審に思いながらもロイは言う

「あの村に入ってしまった者は戻れずに行方不明になっているんだ」

「失踪か・・・」

「報酬は後(のち)に払おう」

だいたい流れは読めた その村に行って失踪者を救出するというものだ

「・・・わかった」         
ロイはその依頼を受ける事にした 彼は便利屋だ 報酬が貰えれば何も問題もない

そして男性は

「フッ、成立だ。宜しく頼む」

静かに笑った・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ