テキストサイズ

Soul Of Blood

第1章 村と一本の電話

第二話 壁

ブロロロロロ・・・           
静寂の森の中・・・ 一つの赤いボディのバイクが森の中を駆ける

「本当にこっちにあっているのか?」

赤いバイクに乗りながらロイは呟く

はっきり言ってあの男性の話を少し疑っている



時は少し逆のぼり・・・、男性とロイの話に戻る・・・

『あと行くにはある程度の武器を持って行った方がいい』

『は?何で?』

突然の事で少し戸惑う

武器・・・?

『救出依頼人なのに何故?』

少しの沈黙・・・ 男性の口が開く

『行けば分かる』



「何故に武器なんか・・・」

やはり、男性が言うその【村】で何か起きているだろう

とりあえず、男性の言う通りに愛用している二丁銃【アグネス】と【ルドロフ】を所持する事にした           
「とは言っても、銃撃戦はあまり得意じゃねぇんだよな・・・」

そう呟きながら長い森を抜けた

「!?」

しかし、抜けたのと同時にバイクを急ブレーキを掛ける

キキキキキーッ!!          
耳鳴りのする激しい甲高い音が鳴り響く          
「な、何だよこれ・・・!」

ロイは精一杯に首を上に上げた

でかい・・・一言で言えばでかい

そこには巨大な【壁】が建っていたからだ

「一体、何の為に?」

何故壁があるのかは分からなかったが、一つだけ結論がついた

---まさか、この壁の中に、【村】が・・・---

だとすれば入り口があるはずだ ロイは辺りを見渡した

「何だよ!ここに入り口あるじゃん!」         
辺りを見渡すのと同時に男性の声がした          
「ん?」

しかし、ロイにとっては聞き覚えがあった

声がした方向に行くと一つの人影が見えた

「そこに誰かいるのか?」

人影な近づきながらも問い掛ける

「何だ、人もいるじゃねぇか!良かっ・・・」

男性の声が途切れた

どうやらロイの姿が見えたからだ

「お、お前・・・!」

先に口が開いたのはロイの方だ ガタガタと何故か震える

「カ、カイト・・・!?」

「え?もしかして・・・ロイか?」

少しの沈黙の間・・・二人は叫ぶ

「「うおぉぉぉぉっ!!!!!久し振り!!!!」」

二人にとっては12年振りの再会だった・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ