君色に染めて。
第1章 #1
「ほらほら~キスもした事だし、始めるよ~これで終わりじゃないの、始まりなの~」
「そ~そ~、俺だって愛ちゃん味見したいし結構今下ヤバイんだよね。二人のキスのせいでww」
っ……。
当たり前といえば当たり前なんだろうけど、私達は涼と翔太に引き剥がされた。
もどかしい位の熱い熱が溶け切って行く。
「はい、じゃあこれでいつも通り廉はビデオ撮影しててね~」
ポスッ。
そう音を立てて涼はビデオカメラを廉君に渡していた。
廉君は渡されたそのビデオカメラを見つめて、
「ああ、分かってる。」
そう言って暫くずっとビデオカメラを見つめていた。
そんな姿を見つめていると、
「じゃ、そろそろいいかな?」
ハラリ。
気が付けば涼が上の服を脱がしていた。
もう逃げられない。