わたしの弟
第3章 しるし
「加山さん、今から俺ん家…いかない?」
いきなり、言われて途惑う。
だって、それって…
でもでも!
昨日付き合ったばかりだよ?!
そんな、いくらなんでも、あり得ない…よね?
そう思ったわたしは、とりあえず頷いた。頷いてしまった。
「今日、遅くなっても大丈夫?どうせなら泊まっても…」
「えっ…と、泊まりはダメ、かな。」
そういうと、
そっか…と残念そうな顔をする。
なんか、男子の部屋って翔の以外見たことないから新鮮。
キョロキョロ見渡すと、不意になんかの雑誌に目が入った。
なんだろう、と見たくなった。
今、酒谷くんは飲み物とりにいってるし、少しだけ見てもいいかな。
そーっとそれを手に持つ。
「あっ」
見て気づいた。
これ、エロ本だ!
急に心臓がバクバクしてきた。
ちょっとだけ、ちょっとだけ…
一ページを開いてそのページを見入る。
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