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機動戦士ガンダムδ

第3章 襲撃

迷路のような無重力の廊下をレバーをつかみ身を任せて、泳ぐように進む。
いくつ目かの角を曲がったところで、人に出くわす。
「毎度毎度…通してください。」
見上げんばかりの長身の男、コルトが立っていた。
「中年のおっさんをそう邪険に扱うな。」
これまたニコニコと、全く何を考えているかわからない。
「邪険にはしていません。ただ通りたいのにその巨体が邪魔なだけです。」
淡々と冷めた口調で返す。
「だから、それを邪険に扱ってるって…あっ、こら!」
長話になりそうなので横を通り抜けようとする。しかし、首根っこを掴まれ、宙に浮く。
「離してください。」
「断る。少し話がある。付き合え。」
このままだと終わらないと判断し、
「十分だけです。」
「了解した。」

休憩室、普段は乗員たちが一服したり、ティータイムに使うが、あまり足を踏み入れたことはない。
入り口に突っ立っていると、コルトが顎で座るように勧める。
渋々座るなり、「何を飲む?」
「お構い無く。」「あっそ。」
何とも短い会話を交える。
「早速だが、お前、あの機体をどう思う?」

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