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その頃、ブリッジにはコンソールに向かう者が数名。
アルダは、静寂すぎる空間にしびれを切らしそうだった。
機械音と共にブリッジの扉が開く。
「おぉ、タルマン少尉。」
救いの手が差しのべられたと言わんばかりに、声をかける。
「失礼します。艦長、少々話したいことが。」
表情をほころばせるも一瞬、すぐに顔を引き締める。
タルマンが自ら話に来るということはよほど重要なことだと判断をしたのだろう。
もとから軍の意向には忠実な人物のため余計にだ。
「なんだ…珍しい。」
いぶかしげに聞く。
「クロードの…ガンダムのことで。」
「やはりか…。」
その言葉に苦笑する。
「なんだ？」
「いえ、事前に把握してたということはそれだけきにかけているのですね。」
まるで、親バカなものでもみるような言い方に一瞬ムッとする。
「からかわないで話を続けろ。」
「すみません、本題ですが、例のガンダム…艦の中でもすでに尾ひれのついた噂が。」