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サンタをサガセ

第5章 カゼガユキヲハコビ

私達は食べ終わるとカラオケに行くことにした


「それでさ、アンタ朝からずっとそれつけてるの?」


カラオケはこんでおり待合室でドリンクバーを先にいただきながら時間をつぶしている


『なんかさ~こんなのでも私の純潔を奪ったやつだから外せなくって…』


「純潔ってアンタ…」


フウカは呆れたように私を見てフッと思い出したような顔をした


「でも、そういう感じのことってあの先輩しそうだよね~」


言われた途端に私の時が一瞬止まり顔に温もりを感じた


『先輩ってさ…』


「セイジ先輩に決まってるでしょ!アンタ気になるって言ってたしさ、向こうも案外」


ドキドキっと心音が鳴る

『セイジ先輩は私のことなんて知らないかもしれないし!それはないでしょう!』



絶対違うと思いながらも心のどこかでもしかしたらっと思っている自分が憎い


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