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サンタをサガセ

第6章 ホシガマタタク

「どうして?大事にとっておいた薬指の純潔を奪われたからかい?」


『はい…』


「サンタクロースはきっと知らなかったんじゃないかな?」


『そうでしょうか?』


「女の子は指輪とかそういうのが好きだからね。
ただ君に喜んでほしかったんじゃないかな?」


私はそんな風に思いつかなかったな…


『セイジ先輩に届いてればよかったのになぁ…
きっと私よりもサンタの気持ちを受け止めてくれるのに…』


「そんなことないよ。
きっと君の方がサンタクロースの気持ちを受け止めているさ







だから、サガシているのでしょ?」


分からない。

そんな風に思わなかったから


ただただハラがたって家から飛び出して、サンタの気持ちなんて考えなかったから




「君のサンタさんが早く見つかるといいね」


セイジ先輩はきっと素敵なポエムを書くだろう


それは私には出来ないことだ


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