サンタをサガセ
第12章 ムカシバナシ
小さい頃、私はサンタさんを見てやるんだって24日の夜は毎年遅くまで起きてた
途中で睡魔に襲われて結局寝ちゃうけど…
でも、その年のクリスマスイブは違った
私は部屋の窓から落ちたのだ
理由は空を見たらサンタさんが来るのが見えるんじゃないかという浅はかな考えだった
小さな私は下にローラーが付いた椅子を窓辺に運んで上に立った
空には見たこともないような大きな月が輝いていた
私は見とれて、もっと近くに行きたくてグッと足に力を込めた
その時椅子はコロコロと後に転がり私は窓の外に放り出された
一瞬、時は止まり
私は空を飛んでいる様な気がした
しかし直ぐに重力により地面に引き寄せられる
私は怖くて瞼を閉じた
その瞬間、なにかにぶつかる
ゆっくりと瞼を開くとアマトさんと目があった
アマトさんは今と変わらぬ姿でニコッと笑っていた
途中で睡魔に襲われて結局寝ちゃうけど…
でも、その年のクリスマスイブは違った
私は部屋の窓から落ちたのだ
理由は空を見たらサンタさんが来るのが見えるんじゃないかという浅はかな考えだった
小さな私は下にローラーが付いた椅子を窓辺に運んで上に立った
空には見たこともないような大きな月が輝いていた
私は見とれて、もっと近くに行きたくてグッと足に力を込めた
その時椅子はコロコロと後に転がり私は窓の外に放り出された
一瞬、時は止まり
私は空を飛んでいる様な気がした
しかし直ぐに重力により地面に引き寄せられる
私は怖くて瞼を閉じた
その瞬間、なにかにぶつかる
ゆっくりと瞼を開くとアマトさんと目があった
アマトさんは今と変わらぬ姿でニコッと笑っていた