サンタをサガセ
第12章 ムカシバナシ
「確か好きな人にはめてもらうんだったよね?」
私は口をパクパクさせた
「…また違ったかな?」
アマトさんは悲しそうな顔をした
『ち、違うーー』
私は叫んだ
だけど不思議と涙が出て来なかった
今思えば私は嬉しかったんじゃないかと思う
「僕は勉強しなきゃね…」
『サンタさんのバカー
この指にはめられたら結婚しなきゃダメなんだよ』
「う、うん、じゃあ約束しよう」
『約束?』
「毎年、クリスマスに僕のことがまだ好きだったらこの指輪をしてほしい、いつか迎えに来るからその結婚?をしよう」
アマトさんは明らかに結婚の意味を分かってない
でも私は悪い子だ…
『…分かった、私サンタさんのこと待つ
でも、一つお願い』
「なんだい?」
『今日のこと忘れさせないで』
「なんでだい?」
『多分…昨日もサンタさん来たんでしょ?』
「…うん、来たよ」
『今日の約束覚えておきたいから忘れさせないで!』
アマトさんは窓の外の空を見上げた
「…今日だけ特別だよ
でもみんなには内緒ね」
ニッコリと苦笑いをしたアマトさんを見た私は愛しい気持ちだった
『サンタさんも忘れないで…』
「分かったよ」
私は口をパクパクさせた
「…また違ったかな?」
アマトさんは悲しそうな顔をした
『ち、違うーー』
私は叫んだ
だけど不思議と涙が出て来なかった
今思えば私は嬉しかったんじゃないかと思う
「僕は勉強しなきゃね…」
『サンタさんのバカー
この指にはめられたら結婚しなきゃダメなんだよ』
「う、うん、じゃあ約束しよう」
『約束?』
「毎年、クリスマスに僕のことがまだ好きだったらこの指輪をしてほしい、いつか迎えに来るからその結婚?をしよう」
アマトさんは明らかに結婚の意味を分かってない
でも私は悪い子だ…
『…分かった、私サンタさんのこと待つ
でも、一つお願い』
「なんだい?」
『今日のこと忘れさせないで』
「なんでだい?」
『多分…昨日もサンタさん来たんでしょ?』
「…うん、来たよ」
『今日の約束覚えておきたいから忘れさせないで!』
アマトさんは窓の外の空を見上げた
「…今日だけ特別だよ
でもみんなには内緒ね」
ニッコリと苦笑いをしたアマトさんを見た私は愛しい気持ちだった
『サンタさんも忘れないで…』
「分かったよ」