サンタをサガセ
第12章 ムカシバナシ
25日を私は最低の気分で過ごし最後には泣いてしまった
私はおもちゃ箱の中におもちゃの苺を戻して椅子に座ってぐるぐる回った
少しでも楽しい気分になりたかったからだ
椅子に乗って窓辺まで行く
窓を開けると冷たい風がスルリと私の頬をなでた
泣いて真っ赤になった頬が気持ちよかった
すると突然アマトさんが私の目の前にあらわれていた
『誰?』
私は宙に浮かぶアマトさんにたずねた
アマトさんは[サンタクロースだよ]と笑った
『イタズラしたのサンタさんなの?』
「ゴメンね…君が甘い苺のケーキが食べたいってお願いしたから
僕はこれしか知らなかったんだよ」
『サンタさんなんてキライ』
「本当にゴメンよ…」
その時アマトさんがとても悲しいそうな顔をするから
私はつい許してしまったんだ
『……許してあげるから、絶対叶えてよ…毎年だからね』
「分かったよ、君が喜んでくれるように勉強しておくよ」
『私、本当はサンタさんのこと好きだからね。キライじゃないからね』
アマトさんは一瞬止まって、ハッとして私の部屋に入って来ておもちゃ箱から指輪を出した
「はい、確かこうだったよね」
アマトさんは私の″左手の薬指″に指輪をはめた
私はおもちゃ箱の中におもちゃの苺を戻して椅子に座ってぐるぐる回った
少しでも楽しい気分になりたかったからだ
椅子に乗って窓辺まで行く
窓を開けると冷たい風がスルリと私の頬をなでた
泣いて真っ赤になった頬が気持ちよかった
すると突然アマトさんが私の目の前にあらわれていた
『誰?』
私は宙に浮かぶアマトさんにたずねた
アマトさんは[サンタクロースだよ]と笑った
『イタズラしたのサンタさんなの?』
「ゴメンね…君が甘い苺のケーキが食べたいってお願いしたから
僕はこれしか知らなかったんだよ」
『サンタさんなんてキライ』
「本当にゴメンよ…」
その時アマトさんがとても悲しいそうな顔をするから
私はつい許してしまったんだ
『……許してあげるから、絶対叶えてよ…毎年だからね』
「分かったよ、君が喜んでくれるように勉強しておくよ」
『私、本当はサンタさんのこと好きだからね。キライじゃないからね』
アマトさんは一瞬止まって、ハッとして私の部屋に入って来ておもちゃ箱から指輪を出した
「はい、確かこうだったよね」
アマトさんは私の″左手の薬指″に指輪をはめた