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好き。

第2章 登校

私は一人で帰っていた。
昔なら、紅が待っていてくれた。
でも、今は一人だ。

私は泣いたことを思い出した。
独りでポロポロと涙を流し、すぐ水で洗い流し、そしてろうかにでた。

渡り廊下は、私の憩いの場。
勝手に決めただけだけど。

紅と二人でよく来ていた。

ふぅー……

大きく深呼吸。

ほら、一人で帰ると早い。

もうついた。30分もかかっていない。

家に帰りしだい、この疲れを洗い流そう。
この疲れを、この傷みを早くなおしたい

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