tall love
第5章 悲劇 悠騎side
その人は
すごく背が大きかった。
私よりでかいかもしれない。
190ぐらいあるかな。
赤っぽい茶色っぽい色の髪を
オシャレにきめていて
目は二重だがつり目で
眉毛の形が綺麗で
鼻も高くて
唇も薄く綺麗な半月型を
していた。
いわゆるイケメン。
それもめっちゃレベルの高い
イケメンだった。
思わずガン見。
「何だよ。そんなに見つめやがって。俺に惚れた?」
「はぁ?見てないし。自意識過剰はやめてほしいね。」
「生意気!ほどいてやんねぇぞ。」
この男…ムカつく。
「すいませんでしたぁ。早くほどいてくださいぃ。」
「ったくムカつくな。」
そんな会話を
している内に
縄がほどけた。
「ありがとう!!」
私は思いっ切り
走った。
「っちょ、おい女!!」
私は桜姫の
周りにいる男共を
よけて縄をほどいて
桜姫を助けた。
「あ…うぅ…ありがとう…。」
桜姫は泣き出してしまった。
私はブレザーを脱いで
桜姫にかけた。
「ねぇ、助けてくれた君さ、ここで桜姫守っててよ。」
「襲うかもよ?(笑)」
「そしたらお前もぶっ潰すだけだよ?(笑)」
「それは怖いな(笑)仕方ない守っててやるよ。」
「よろしく!!……さぁてお前ら覚悟はできてるなぁ?」