俺はもう、
第5章 *卒業...
「っ・・・・」
カーテンの隙間から入り込む太陽の陽射しで自然と目が覚めた玲奈。
妙に窮屈だと思って隣を見ると、玲奈を抱きしめたまま眠る優がいたー・・・
「肌綺麗・・・・」
肌荒れとは無縁のタマゴ肌に思わず見とれてしまう。
エクステ並に長いまつげに、すっとした鼻筋、ほんのりピンクがかった唇は色気さえ感じさせるー・・・・
「んっ・・・!」
優のほっぺを軽く摘むと、眉をひそめてうっすらと目を開けた。
「れい・・な・・・?」
「おはよ。」
「んーっ・・・!!」
寝返りをうちながら思いっきり伸びをした優はその勢いのまま玲奈に覆い被さった。
「俺のほっぺつねったろ?」
「え?わたし?」
「玲奈以外にいねーだろ。」
「ひはひお(痛いよ)ー!」
玲奈のほっぺをつねり返すと、優がお腹を抱えて爆笑する。
こんな日常がこれから毎日続くと思うと、想像しただけで頬が緩んでしまう。