俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「着いた!行こ!」
「あ、うん・・・!」
私なんかよりも軽い足取りで電車を降りると、迷わず改札へと向かう。
「夢ちゃん何回か来たことあるの?」
「うん、まぁね。
元彼がK大だったから。」
「へぇーそうだったんだ。」
夢ちゃんの背中を追って必死について行く。
「河野くん、どこにいるって?」
「門のところで待ってるって。」
「あっ、あれじゃない?」
大学のポスターでもおかしくないくらいに、門の柱に寄りかかる河野くんが背景とマッチしてて素直にかっこいいと思った。
「河野くん!!」
私よりも先に河野くんに駆け寄った夢ちゃんを横目で追う。
夢ちゃんの目当ては誰なの・・・?
そんなことを思いながら早歩きで私も河野くんの元へと急いだ。