俺はもう、
第2章 *再会..
「遅れてごめんなさーい。」
開始時刻の2時間前には近くのカフェで待機してた私たち。
女の子たちが5分ほど遅れて入るのが鉄則らしい。
『やっべー!
華の女子大生最高ー!』
『なんかイイ匂いしねぇ?』
『レベル高ー!』
先に来てた3人組の男たちが騒ぎ立てる。
『夢の周りやばくね?
レベル高すぎてお前が霞んで見えるってゆー奇跡!』
「ちょっと最低ー!」
幹事同士で盛り上がる様子を横目に席に座った。
遠慮がちな私は1番端の席ー・・・
あれ、3人組・・・?
私たちは4人で来てて、男組は3人しかいない。
確かに私の前の席が1つ空いてる。
『悪い、もう1人が補講で10分くらい遅れるって。だから先に始めよっか。』
「うちらの合コンに遅れるとかどんだけ失礼な奴なわけ?期待しないわー。」
夢ちゃんの一言に相手の男たちが苦笑いする。
『まぁ夢、そんなこと言っといて後で撤回すんなよ?』
「するわけないでしょ。
こんな選抜揃ってて遅刻する奴の気が知れないわ。」
読者モデルをやってる夢ちゃんは誰もが認める美貌の持ち主で、某アイドルグループ全員を総なめして一夜を共にしたという武勇伝もあるほど。
こんな自信満々なセリフも様になる。
『じゃ、とりあえず自己紹介しますか!』
幹事の一言で、とりあえず合コンは始まった。