俺はもう、
第2章 *再会..
「・・玲奈!」
「え?」
「自己紹介、玲奈の番!」
さっきのことが頭を巡ってて、ボーッとしてたらみんなの自己紹介が終わってた。
「え・・・あ、えっと・・・」
みんな何を話したんだろう。
私、そんな面白いこと言えないし・・・
「斎藤玲奈です。
えっと・・・『悪い、遅れて。』
突然、ドアが開いたと思ったら長身の男が姿を現した。
玲奈に向けられてた視線が一斉に彼に向く。
「やば、イケメン・・・・」
麗華の小声に思わず頷いてしまう。
『優、おっせーよ!
今女性陣ラストの自己紹介だから次お前な?』
「え、ま、待って!待って!
また女性陣最初からやり直そ?だって私たちのこと『だめだめ。時間ないから。』
夢ちゃんの必死さに狙いは彼だとすぐにわかった。
ガタッと椅子を引き、目の前に腰かけた彼をじっと見つめた。
確かにかっこいいー・・・・
モデルさん、とか?
まさか俳優の卵?
玲奈の視線に気付いた彼が口を開いた。
『なに?何かついてる?』
「あ、いえ・・・!」
『じゃあ、玲奈ちゃん!
続き続き!』
さっきの唇男こと河野くんが仕切り直して自己紹介を促した。
『・・れいな・・・・?』
空耳?
小さく呟かれた私の名前ー・・・
目の前の彼と目が合ったが、すぐにパッと逸らされてしまった。
私はそのまま自己紹介を続ける。