テキストサイズ

俺はもう、

第2章 *再会..





彼は今日1番の注目を浴びて、私も興味津々に視線を向ける。









『桐谷優です。よろしく。』









きりたに、ゆう・・・?









「え、終わり?」


『優、一言!一言!』









『だから、よろしく。』









この合コンに乗り気じゃないのが120%伝わってくる。


そうだよね、こんなルックス良かったら合コンなんて来なくても女なんて寄ってくるよね。





そういえば私の幼馴染みと同姓同名だなんて、なんか運命感じちゃうな。




まぁ私の幼馴染みは鈍臭くて、背も小さくて、女々しくて・・・・





同姓同名でも彼みたいにはなってないんだろうな。




もう知ったこっちゃないけど、残念っ。









「桐谷くんって最寄り駅どこ?」










いきなり食いついた夢ちゃんの質問に、桐谷くんは表情1つ変えずに答えた。








『雪ヶ浜』



「あれ?玲奈も雪ヶ浜だよね?」



「え、うん。」









麗華の質問に答えると同時に桐谷くんの顔をじっと見る。





雪ヶ浜ー・・・





地元一緒?







いやいや、まさかね。



あいつがこんなイケメンになるわけないって!!










心のモヤモヤを掻き消すように目の前のカクテルを一気飲みした。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ