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俺はもう、

第2章 *再会..





私の幼馴染みの桐谷優を思い出すと、あまりの鈍臭さに笑えてくる。




ザリガニ釣りに行った沼に落ちちゃったり、運動会の日に体育着忘れてきちゃったり、遠足でかくれんぼ中に木陰で居眠りして大騒ぎになったりー・・・




私が転校する前にわざわざ体育館に呼び出して告白してきたりして、あの時の優かわいかったなぁ。




まぁ、私は優のことなんて幼馴染みにしか見てなかったからあんな形でお別れになっちゃったけど・・・・





もしも会えるなら、せめてあの時のことは謝りたい。





あの告白に「ありがとう」と伝えたい。










「玲奈、集合」



「へ?」



「あ、ごめんなさい。
ゼミの先生から電話が・・・」









携帯を握って部屋を出ていった麗華を見て咄嗟に思い付いた。




私も飲み物・・・・








「みなさん、追加注文何にします?
私、頼んできます♪」







夢ちゃんがメニューを広げて聞いて回る。






・・・・あ、ここは素直に。







「私、ちょっとお手洗いに・・・」








それも使われたーっ!!




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