俺はもう、
第4章 *どっちが大事?...
「俺のこと好きじゃないでしょ?」
マンションの前で別れ際の一言に動揺する。
河野くん以外に誰を好きだと言うの?
「そんなわけ「じゃあなんで優とのこと隠してたの?」
心臓がぎゅーっと握り潰されたような苦しみと、すべてバレてたことの恐怖で何も言い返せない。
「俺が何も知らないとでも思った?」
「・・・・・いつからなの?」
「最初から」
いつからなんでどうでも良かった。
今は黙ってきたことを謝らなくちゃー・・・
「ごめ「謝ってほしいとかじゃないから。」
河野くんの言葉一つ一つで私は小さく縮こまっていく。
怖い、怖い、怖いー・・・
「どうしたら、許してくれるの?」
「許さない」
「河野くん・・!」
こんなにも河野くんに許しを求めるなんて自分もどうかしてる。
別に浮気がバレたわけでもないのに必死に弁解しようとしてた。
「じゃあ、俺の前で優との関係を切ってよ。」
「え?」
「できるでしょ?
玲奈ちゃんが優じゃなくて俺のことを好きだって証明してよ。」
河野くんのことが好き。
でも優のことも幼馴染として好き。
「できないなら・・・」
「・・・・・・」
「力づくで俺の女にする。」