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俺はもう、

第4章 *どっちが大事?...





「どういう意味か、わかるよね?」












背中にピタッとついたマンションの壁は冷んやりしてて、少し屈んで私の視線に合わせた河野くんの視線から圧力を感じる。













「明日、授業なかったよね?
午後から大学来てよ。一緒に帰ろ。」



「・・・うん・・っ」













今の私には首を横に振ることなんてできなかった。












「じゃ、おやすみ。
戸締まりちゃんとするんだよ。」





「っ!?」












額にちゅっと口づけされ、ビクッとなると肩をすぼめた。




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