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俺はもう、

第4章 *どっちが大事?...





「・・・ごめんな。」












玄関のドアノブに手をかけた優ー・・・






もしかしたら、優と話せるのは今日が最後かもしれない。












「優・・っ!」











そう思ったら、外に出かけた優の背中に飛びついてた。













「玲奈・・・?」












夢ちゃんには悪いと思ってる。




優には彼女がいるのに、幼馴染という私の存在があるせいで我慢してることがたくさんあるかもしれない。













「もう・・・幼馴染やめよ・・っ」



「・・・・・」



「優に甘えっぱなしで私ダメになりそう・・・」












優の背中からは心臓の音だけが静かに聞こえてきて、ピクリとも動かずに反応を示さない。











「優あのね、「わかった。玲奈がそうしたいなら好きにしていいよ。」




「優・・・っ」












呆気ない優の態度に胸が締め付けられる。




きっと優も幼馴染という切れない関係を終わりにしたかったに違いない。




そう思わないと自分の中で気持ちの整理ができなかった。



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