「涙も君に。」
第1章 *突然に
ぐぅーzzz…
ん?いびき?
隣からだ。
「ぁの~…。
起きた方がいいですよ~」
そのおとこのこは
ムクっと起き上がった。
「おー…。さんきゅぅ。
…名前…なんてゆうの…」
寝ぼけてるのかな?;
「…美加!加瀬、美加!
よろしくね(^-^)♪」
と クラス中に
響き渡るくらい大きな声で
自己紹介した。
流石に、目が
覚めたらしく
「ぷっ、声でけぇな(笑)
俺、龍二。緒方龍二。
よろしくなっ!」
この、笑顔がまぶしすぎて。
あたしは、一瞬で
君のトリコになりました。