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第18章 校内散歩


「そんなにビクビクしなくても大丈夫だよ」


 そう和やかに言いながら隣を歩く爽真を、悠理は半ば睨み付けるように横目で伺う。

 ――誰のせいだよ……っ。

 しかし目を泳がせて赤面しているせいか、少しも威圧といったものは感じられなかった。


「……ばれたら、どうするの」


 学校生活での死活問題(というならば、もうすでに詰んでいる状態だが)に、悠理は不安げな声でそう尋ねる。

 すると爽真はあっけらかんとした口調でこう言った。


「そのときは隠しても仕方ないから、悠理ちゃんの自慰でも見てもらおうかな」
「ッ!?」


 声も出せずに驚いた表情で立ち止まった悠理に、爽真は「冗談だよ」と悪戯っぽく微笑む。

 ――いや、これ悪戯の域超えてるからっ!

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