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第18章 校内散歩


 突然ぐったりとその場に蹲ってしまった悠理は、三ヶ島に抱えられて保健室のベッドまで運ばれた。

 玩具の電源は爽真が全てオフにしていたため、途中でまた痙攣が始まるようなこともなかった。

 そうして大人しくベッドへ横になった悠理を残し、ひとまず三好たちを含めた四人は、カーテンの向こう側へと戻る。


「救急車とか、呼ばなくて大丈夫なんですか!?」
「私たち、どうすれば……」


 半ばパニック状態の三好と小野寺は、泣き出しそうな顔で悠理の身を案じているようだった。

 爽真も表面上は真面目な表情を浮かべる。


「少し様子を見よう」


 あくまでも落ち着いた様子で言う三ヶ島へ、三好が「でもっ」と声を上げる。 

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